あがり症についての考察 X
あがりを恐れる心をよく見つめてみましょう。自分の順番を待つあいだが一番緊張し、恐怖心を覚えますね。
それはあがるんじゃないかと想像して、いっそう心を集中するから緊張し、不安にかられるからです。
まだあがってもいないのに、あがるんじゃないか、あがるんじゃないかと恐れる心で恐れているのが真実です。
かえってあがってしまった人は、もう恐れてはいないのです。
つまり、あがり症は自分の恐怖心で作り出している幻想です。心のオバケです。高い飛び込み台で下を見れば、足が震えて落ちるでしょう。恐れなければ足が震えないので落ちません。それと同じで恐れなければあがりません。

なぜあがりはそんなにまで怖いんでしょうか?
きっと自分の尊厳に係わるからでしょうね。あがった自分は惨めで存在価値を否定されるように思うからでしょう。
実のところ、あがらない人よりあがる人の方が多いんです。そう思えばあがってもその人の価値は変わりません。
自分で自分の心を縛っているのが実の姿です。「あがりを恐れる心」はあるように見えていても本当はないのです。それはオバケと同じように無いものなのですけども、あると思っている間だけあるようにみえるのです。